更新日 2025年3月5日
by ツバサ

「ブックメーカーのアービトラージ(両建て)って何なの?」と疑問を抱えている方はいませんか?
簡単に解説すると、複数のブックメーカーのオッズ差を利用し、理論上絶対に儲かる状況を作り出す必勝法・攻略法を指します。
この記事では、ブックメーカーのアービトラージのメリットやデメリット、正しいやり方や賭け方の例についてまとめました。
「ブックメーカーでお金を賭けたいけど負けるのは嫌だ」という方は参考にしてみてください。
ブックメーカーのアービトラージ(両建て)とは?
ブックメーカーのアービトラージ(両建て)とは、ブックメーカーごとのオッズ差を利用して「理論上絶対に儲かる状況」を作り出す戦略です。
この方法は裁定取引とも呼ばれており、株や仮想通貨などの投資でも用いられています。
まず最初に、ブックメーカーのアービトラージで勝てる理由、計算方法、他のベッティング方法との違いについて見ていきましょう。
ブックメーカーのアービトラージで勝てる理由は?
ブックメーカーのアービトラージは、理論上100%勝つことができます。
例えば、スポーツの試合が行われると仮定し、それぞれのブックメーカーが次のオッズを確定した場合を想定しましょう。
- ブックメーカーA:Xチームのオッズが2.0倍/Yチームのオッズが3.5倍
- ブックメーカーB:Xチームのオッズが2.5倍/Yチームのオッズが3.0倍
5万円の資金を用意し、2.5万円ずつを下記のようにベットします。
- ブックメーカーAではYチームにベット→2.5万円×3.5倍=87,500円
- ブックメーカーBではXチームにベット→2.5万円×2.5倍=62,500円
最初に5万円を投資しているため、Xチームが勝てば12,500円の利益、Yチームが勝てば37,500円の利益です。
つまり、ブックメーカーごとのオッズ差を利用して確実に利益を出せます。
必ずしもシミュレーションとおりに話が進むわけではありませんが、どちらが勝っても負けても元手以上の資金が手元に残る仕組みです。
アービトラージベッティングの計算方法
アービトラージベッティングの計算方法はとても簡単です。
まずはスポーツの試合のオッズを確認し、それぞれのブックメーカーで賭ける金額を計算します。
次に、それぞれのベットの合計金額を計算し、ベットの合計金額が勝利金額よりも小さい場合は利益を出せるわけです。
ブックメーカーが設定しているオッズを確認して最適な金額を賭ければ、安定した収益を得られるでしょう。
アービトラージと他のベッティング方法の違い
ブックメーカーのアービトラージと他のベッティング方法には次の違いがあります。
- アービトラージ:数学的な計算に基づいてリターンが保証されている
- 他のベッティング方法:予測に基づく一定のリスクを伴う
つまり、アービトラージは非常にリスクが少なく、儲けが出やすいスポーツベットで使える攻略法です。
ブックメーカーの市場の動向に左右されることなく、オッズの不一致による恩恵を受けられます。
アービトラージは、本当の意味でのブックメーカーの必勝法と言っても過言ではありません。
アービトラージ(両建て)のやり方を解説
ブックメーカーのアービトラージ(両建て)で確実に利益を出すには、正しいやり方を把握しておく必要があります。
ここでは、ブックメーカーのアービトラージの手順をまとめました。
複数のブックメーカーに登録する
まず最初に、ブックメーカーのアービトラージを行うには複数のサイトへの登録が必要です。
というのも、多くのブックメーカーでは、同一のスポーツの試合で両賭けが禁止されているからです。
2つや3つのブックメーカーに登録すれば、オッズの違いを見つけやすくなるでしょう。
とりあえず、日本語に対応している知名度の高いブックメーカーを選べば間違いないでしょう。
余裕を持った賭け金を用意しておく
アービトラージでしっかりと利益を出すには、試合の両賭けを成立させないといけません。
複数のブックメーカーに同時にベットするため、賭け金が不足すると十分な利益が得られなくなります。
そこで、アービトラージを実践する際は、余裕を持った賭け金を用意しておきましょう。
同じスポーツの試合の勝敗に賭ける
賭け金を用意してブックメーカーへの入金を済ませたら、アービトラージチャンスを探します。
オッズがよさそうなスポーツの試合を探し、勝敗に賭けるだけで完了です。
これは当たり前の話ですが、複数のブックメーカーで同じチームにベットしてはアービトラージが成り立ちません。
ブックメーカーAではXチームに、ブックメーカーBではYチームに賭けましょう。
ただし、アービトラージを行う場合は、引き分けが無効の勝率50%のスポーツを選ぶようにしましょう。
アービトラージ(両建て)のメリット
ブックメーカーのアービトラージ(両建て)を行うメリットは次の3つです。
100%確実に勝つことができる
ブックメーカーのアービトラージは、払戻率100%を超える確実な利益を得られます。
これは複数のブックメーカーで異なるオッズを比較し、賭け金を分散させる手法なのが理由です。
他のベッティング方法とは違い、試合の勝敗に関係なく、必ず利益が発生します。
オッズさえ確認すれば複雑なルールはない
アービトラージは、他のスポーツベットの賭け方と比べてルールが簡単です。
スポーツの試合のオッズを比較するだけで、どのブックメーカーでどのような賭けをすればよいのかわかります。
複雑なルールのないブックメーカーのアービトラージは、スポーツベットの初心者におすすめの戦略です。
スポーツに詳しくない初心者でも始められる
ブックメーカーのアービトラージは、スポーツに詳しくない初心者でも始められます。
ブックメーカーごとに設定されているオッズを比較するだけで良いため、スポーツベットの専門用語や、ルールなどの詳細な情報を知らなくても大丈夫です。
優良なブックメーカーを選ぶと安全にアービトラージを行えますので、信頼性や安全性で比較しましょう。
アービトラージ(両建て)のデメリット
ブックメーカーのアービトラージ(両建て)を行うにあたって、次の4つのデメリットがあると心得ておきましょう。
アービトラージ発生のチャンスが少ない
ブックメーカーのアービトラージは、オッズ差を利用して確実に利益を出す方法です。
しかし、アービトラージが発生するチャンスは少なく、狙いを定めるのが難しいケースがあります。
仮にアービトラージが発生したとしても、その差がわずかだと大きな利益が出せません。
そのため、しっかりと利益を出して儲けるには、時間をかけて情報収集を行い、注意深く試合を選ばなければいけません。
一度の試合の賭け金に上限が設定されている
ブックメーカーのスポーツベットでは、一度の試合に賭けられる金額に上限が設定されています。
つまり、試合のオッズ差が小さい場合、アービトラージでは一度に大きな利益を得られません。
これはブックメーカー側のオッズが、基本的にアービトラージが発生しないように設定しているのが理由です。
利益を出すための資金管理が大変
ブックメーカーのアービトラージを行うためには、資金管理が非常に重要です。
しっかりと利益を出すには、複数のブックメーカーに資金を分散して投資しないといけません。
そのため、資金管理がうまくいかない場合、大きな損失を被るリスクがあります。
多くのブックメーカーで禁止されている
多くのブックメーカーでは、アービトラージが禁止されています。
例えば、ビーベット(BeeBet)の利用規約に記載されている禁止事項は下記のとおりです。
- 本利用規約への違反
- 複数のアカウント所持または作成
- 悪意ある行為により当社が損害・損失を受ける場合
具体的にアービトラージが禁止だとは記載されていませんが、両賭けを嫌うブックメーカーがほとんどです。
あまりにも目立って勝ちすぎていると、アカウント閉鎖のリスクがあるので注意しましょう。
アービトラージ(両建て)による賭け方の例を紹介
ここでは、ブックメーカーのアービトラージ(両建て)による賭け方の例を紹介していきます。
「本当に利益が出るの?」と疑問を抱えている方は目を通しておきましょう。
例1:サッカーの試合
あるサッカーの試合において、ブックメーカーAとブックメーカーBのオッズが下記のように設定されていると仮定します。
ブックメーカー | ホーム勝利 | 引き分け | アウェイ勝利 |
---|---|---|---|
A | 2.50 | 3.00 | 3.50 |
B | 2.70 | 3.10 | 3.00 |
この場合、ブックメーカーAでホーム勝利、ブックメーカーBでアウェイ勝利に賭けることで、理論上確実に儲かる状況を作り出せます。
- ブックメーカーAでホーム勝利に100ドルを賭ける(オッズ2.50倍)
- ブックメーカーBでアウェイ勝利に77.16ドルを賭ける(オッズ3.00倍)
上記の金額でベットすると、ホーム勝利でブックメーカーAは250ドル、ブックメーカーBは0ドルの払い戻しです。
一方、アウェイ勝利の場合は、ブックメーカーAで0ドル、ブックメーカーBで231.48ドルの払い戻しになります。
いずれのケースでも、賭けた金額よりも払い戻し額が大きくなるため、アービトラージが有効な理由はおわかりいただけるのではないでしょうか。
ただし、ブックメーカーのアービトラージは、引き分けのあるサッカーよりも別の試合を選択すべきです。
例2: テニスの試合
あるテニスの試合において、ブックメーカーCとブックメーカーDのオッズが以下のように設定されていると仮定します。
ブックメーカー | 選手A勝利 | 選手B勝利 |
---|---|---|
C | 2.10 | 2.30 |
D | 1.90 | 2.00 |
このケースでは、ブックメーカーCで選手A勝利、ブックメーカーDで選手B勝利に賭けると確実に利益が出ます。
具体的な賭け金と払い戻し金額はこちらです。
- ブックメーカーCで選手A勝利に100ドルを賭ける(オッズ2.10倍)
- ブックメーカーDで選手B勝利に105ドルを賭ける(オッズ2.00倍)
選手A勝利の場合は、ブックメーカーCで210ドル、ブックメーカーDで0ドルの払い戻しです。
一方で、選手B勝利の場合は、ブックメーカーCで0ドル、ブックメーカーDで210ドルの払い戻しを受けられます。
いずれの場合でも、賭けた金額よりも払い戻し額が大きいため、理論上はアービトラージで儲けられる仕組みです。
アービトラージ(両建て)は危険?
ブックメーカーのアービトラージ(両建て)は、理論上は100%確実に利益が出ます。
しかし、次の危険性やリスクが存在するので注意しましょう。
- 各ブックメーカーのオッズの急変動で、計画していた利益が得られなくなる
- 常習的にアービトラージをしていると、賭け方がおかしいと運営会社に目を付けられる
上記の項目でも解説したとおり、アービトラージが禁止されているブックメーカーを利用するとアカウント凍結の危険性があります。
そこで、アービトラージによるスポーツベットでコツコツと稼ぎたいなら、ピナクルスポーツ(PINNACLE)がおすすめです。
ピナクルスポーツはアービトラージを公認していますし、サイトにアービトラージ計算表が掲載されています。
ブックメーカー選びで迷っている方は、ピナクルスポーツを利用してみてください。
アービトラージのまとめ
以上のように、ブックメーカーのアービトラージ(両建て)は、オッズ差を利用して確実な利益を得る攻略法です。
アービトラージを禁止しているブックメーカーが多かったり、一度に得られる利益が少なかったりというデメリットはあるものの、リスクなく100%勝てます。
試合のオッズさえ確認すればよいため、スポーツのルールやシステムを把握する必要性はありません。
ブックメーカーでコツコツと稼ぎたい方は、アービトラージが許可されているブックメーカーまたはスポーツベットができるオンラインカジノで実践してみましょう!
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Project575のライター
ツバサ
オンラインカジノ歴:5年
Project575のライターでオンラインカジノ歴5年のツバサです。
カジノ系の会社に5年務めており、大学卒業後はほぼギャンブル関係の企業に勤務。
当サイトでは、ライターとして前職のカジノ関連の知識を活かして、正確で楽しいオンラインカジノ情報やゲーム情報を執筆。